食べ物を選ぶことは 自分を大切にすること。

 

私がまだ20代で会社に勤めていた時のこと。一人暮らしで忙しく働いているわたしの食生活は、朝は、栄養素が“入ってそう”クリームサンドビスケットと、カップ入りの冷たいカフェオレドリンク。ランチは、だいたいコンビニで買ったお弁当と、気休めの野菜ジュースといったものでした。いま思えば当たり前なのですが、当時は便秘に悩んでいました。

 
 

人は食べたもので出来ていた

 

そして、妊娠を機に食事を本気で見直しました。おかげで無事に出産を経て、母乳育児をしていたのですが…油断しフラペチーノのホイップ多めを注文するように。そしたら、娘が便秘になったのです。原因は私の食事としか思えない。この時、本気で「人は食べたもので出来ている」と実感しました。また、産後にしっかり食に気をつけておくことで、更年期や老後の健康に影響するときき調べる中で、薬膳を知りました。
その中でも「なつめ」がとても女性の体にとって、素晴らしい食材と知りました。薬膳をおやつとして、もっと手軽に美味しく食べれるようにしたい。みんなに広く伝えたい。そんな想いを抱いているとき、ご縁あってシンシアガーデンさんが大事に育まれたVege Kitchenブランドを当社で引き継ぎ、全国の小売店さんにご紹介し広めて参りました。そして現在、当社ブランドの“薬膳おやつ”シリーズとしてリニューアルし、口コミで多くの方にご愛顧いただいております。

 
 

薬膳おやつとは?

 

薬膳の考え方のとても気に入っているところは、「未病」というコンセプト。食事を通して体を整え、ケアする考え方です。数千年という長い中医学の歴史に裏打ちされた薬膳は、食材の取り入れ方が体系化されており、食材の持つ性質や効能を活用して体調を整える食事法なのです。
しかし実際に摂り入れようとしても、お茶にする、鍋に入れたりスープにするなど、どうにも生活に取り入れにくい。そこで、クランチーな食感の薬膳おやつとして、商品化しています。現在は、なつめに加え、クコ、蓮の実、銀杏、と商品ラインナップを増やしています。生理中はなつめ、睡眠の質が機になるときは蓮の実、というように手軽に薬膳の知恵を生活に取り入れていただけたらと願っています。

 
 

本物の食材を、シンプルに

 

せっかくのいい食材を、そのまま楽しめるように、不自然なことはしない。薬膳おやつシリーズは、合成香料、人工甘味料、着色料、化学調味料などは一切使用せず、シンプルレシピにこだわっています。

 
 

カラダを意識しておやつを選ぶ

 

忙しい毎日でも、便秘や疲れ、むくみなどカラダの変化に意識を向けて、おやつを選ぶということが当たり前になればいいなと願っています。そしてその選択肢として、みなさんが生活の中でどこでも手軽に当社のおやつをお求めいただけるよう努めて参ります。

 
 

食べ物は、地球の恵み

 

また、このおやつをぜひお子様と召し上がっていただけたらと願っています。「この植物はなんだろうね?」「こんな時、昔の人はどんなものを食べていたんだろうね?」など、私たちの生きる地球や、命を繋いできた祖先の食に想いを馳せ、想像していただけたらこの上ない喜びです。
地球と人、過去・現在・未来の時間のつながりの上に、今の私たちの命があり、生活がある。その繋がりに感謝することが、食という営みの豊かさだと信じています。おやつを通して、「食べること」に対する感謝の気持ちを、みなさんと共に次世代に引き継いでいけたらと願っています。

 

CEO 荻野みどり