朝になつめを取り入れたい、3つのやさしい理由

女性のリズムに寄り添う、 “薬膳スーパーフルーツ”

 

朝の始まり方で、その日のコンディションが変わる。
忙しい毎日を生きる私たちには、そんな「静かなはじまり」が必要かもしれません。

 

中国医学で「大棗(たいそう)」と呼ばれるなつめは、3000年以上前からアジアの女性たちに愛されてきた果実。
「血の巡りを良くしたいとき」や「やる気が出ないとき」に、そっと寄り添う存在として選ばれてきました。

最近ではその栄養価にも注目が集まり、鉄分や葉酸、ビタミンCを含む“女性のための果実”として、美容や健康意識の高い人たちの間で再注目されています。

 

ここでは、そんななつめを「朝の小さな習慣」に取り入れてみたくなる、3つの理由をご紹介します。

薬膳おやつ_なつめ


1. 胃にやさしく、自然な目覚めを促す

 

なつめは、朝のからだにやさしく届く果実です。
コーヒーや加工食品のような刺激ではなく、ほんのり甘く、ぬくもりを感じるようなやさしさで、消化器を穏やかに目覚めさせてくれます。

 

中国医学では、「脾(ひ)」の働きをサポートするとされ、それは消化・吸収・エネルギーの産生を司る要。
食欲が出ない朝や、前日の疲れが残っているとき、胃がもたれているときにもおすすめです。

 

✅ POINT:なつめは、漢方薬の“葛根湯”にも含まれる素材で、他の成分の働きをやわらげる「緩和剤」としての役割もあると言われています。

2. 気分の波をととのえ、やさしく落ち着ける

 

朝、なんとなく気分が重い、気力がわかない。
ホルモンバランスやPMSの影響で、そんな日があってもいい。なつめは、そんな“ちょっとゆらぐ朝”に寄り添ってくれます。

 

中国では古くから「養血安神(ようけつあんじん)」——血を養い、神(こころ)を安んじる働きがあるとされ、心のバランスをととのえる果実として親しまれてきました。

また、マグネシウムパントテン酸などの栄養素も含まれており、
セロトニンの生成や副腎機能のサポートを通じて、穏やかな一日を助けてくれます。

3. 女性に不足しがちな「血」と「鉄」をやさしく補う

 

なつめが「女性の果実」と呼ばれる理由は、その栄養価にもあります。
特に鉄分・葉酸・ビタミンCは、月経のある女性にとって欠かせない成分。

なつめは、プルーン以上の鉄分を含み、さらに鉄の吸収を助けるビタミンCも含有。
葉酸(ビタミンB9)は「造血のビタミン」と呼ばれ、妊娠期だけでなく日常的に摂取しておきたい栄養素です。

 

ちなみに——
絶世の美女・楊貴妃が毎日3粒のなつめを食べていた、という逸話も。
それは、見た目以上に“内側から整える”ことの大切さを教えてくれているのかもしれません。

 

毎日の習慣に加えて

 

朝のヨーグルトに添えて。
お気に入りのナッツと一緒に。
プロテインに忍ばせても、グラノーラに混ぜても。

なつめを食べることは、体調管理のルールというより、「わたしを大切に扱う」ためのご自愛スナックです。

 

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●なつめの効能に関する参考文献リスト

以下は、記事の参考にしたなつめ(大棗・英名 Jujube)の医学・中医学・栄養学的な情報を提供している専門機関や企業のウェブページです。

 

1.中医学でよく使われる生薬 | ナツメ(大棗)
○提供元: イスクラ産業株式会社

○リンク: https://www.iskra.co.jp/kanpo/syouyaku/post-51.html

○概要: 中医学の観点からナツメ(大棗)の性味、帰経、効能(補中益気、養血安神など)について専門的に解説しています。

2.生薬の解説 | 大棗(タイソウ)
○提供元: 小太郎漢方製薬株式会社

○リンク: https://www.kotaro.co.jp/kampo/dictionary/syoyaku/taiso.html

○概要: ナツメの基原(植物としての情報 )や、漢方における具体的な応用(葛根湯などでの緩和作用)について解説しています。

 

3.ナツメの成分情報
○提供元: わかさの秘密(株式会社わかさ生活)

○リンク: https://himitsu.wakasa.jp/contents/jujube/

○概要: 栄養学的な観点から、ナツメに含まれる成分(鉄、葉酸、パントテン酸など )とその働き、期待される健康効果(貧血予防、精神安定など)を総合的に解説しています。

 

4.からだとこころ Vol.14 なつめ | 漢方の知恵で、健やかに、美しく。
○提供元: 株式会社ツムラ

○リンク: https://himitsu.wakasa.jp/contents/taisou/

○概要: 「女性の一生の宝」として、気血を補うナツメの役割や、楊貴妃の逸話などを交えながら、分かりやすく紹介しています。

 

5.【漢方解説】甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
○提供元: 株式会社ツムラ

○リンク: https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/know/prescription/072.htmlhttps://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/karada/kanbakutaisoto.html

○概要: ナツメが配合される代表的な漢方薬「甘麦大棗湯」について 。精神的な不安や不眠(養血安神)に対する処方の意図が解説されています。