母親目線の商品化基準から生まれたココナッツオイル

母親目線の商品化基準から生まれたココナッツオイル
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ココナッツオイルとの出会い

わたしはお菓子作りが好きな普通の主婦でした。完全母乳で娘を育てていたある日、突然娘の体中に湿疹が出たんです。前の日にわたしがついジャンクなものを食べてしまったことしか原因が思い当たりません。自分が食べたもので、こんなに顕著に子どもへ影響が出てしまうなんて!と、とてもショックを受けました。「人の体は食べたもので出来ている」という言葉を思い出してハッとし、お菓子教室を主宰する母の助けを借りながら、手づくりのお菓子屋さんとしてブラウンシュガーファーストを創業したんです。

一般的な家庭の台所で揃う材料を使い、添加物などを一切加えない商品開発をしていたそんなある日、当たり前に使っていたバターに疑問を持ちました。朝、トーストにバターを塗るとき、同時にたくさん塗らないように注意していることに気付いたのです。バターは美味しいし、お菓子づくりには欠かせない食材なのに、摂りすぎは体によくないと思ってる。心から健康によいと思えないものを自分の子どもに食べさせたいかと、疑問に感じました。そこで、バターに代わる油脂はないのかと情報収集を始めたところ、アメリカではバターの代用としてココナッツオイルが使われているという情報を得ました。でも、その頃はまだ日本では売っている店がなくて手に入りません。仕方なく個人輸入して使ってみたところ、クッキーはサクサクに、ケーキやマフィンはしっとり。とっても美味しいお菓子が焼き上がったのです!しかも、トランス脂肪酸フリー。さらに母乳に含まれ、免疫力を高めるという成分“ラウリン酸”をたくさん含んでいるということも分かりました。もう、この時からココナッツオイルに夢中に。「こんなに美味しくて体にいい食材なのだから、日本中のお母さんに教えてあげたい!」という気持ちを抑えられなくなりました。
でも「もっと知りたい!」と思って探しても、ココナッツオイルに関する情報は日本では見つかりません。だから、フィリピンやタイなどの生産地の工場を訪ねることにしたんです。

「有機エキストラバージンココナッツオイル」の誕生

そして、数々の企業を回り商談している中で、ようやく今の工場と巡り合うことができました。そこは美しい自然のもとで人々がイキイキと働く素晴らしい工場。この出会いがきっかけとなって、わたしはココナッツオイルを輸入し日本中の食卓に届けることを一大決心。ブラウンシュガーファーストを個人事業主から株式会社にしました。
パートナーである三宗貿易とともに現地に頻繁に足を運び、工場の方々に日本の品質管理基準を指導。徹底的に改善していただきました。このように、関係するみなさんの力を借りて当社の「有機エキストラバージンココナッツオイル」は誕生したのです。
「わが子に食べさせたいかどうか?」が当社の商品化基準。これからも母親目線で、子供に安心して与えられ、自然を大切にしながら、未来の豊かな食を守るオーガニックな経営を模索していきたいと思っています。

豊かな自然に恵まれたココナッツオイルの生産地
工場で働く人たちもみんなイキイキ

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生い茂るココナッツの木
手付かずの自然が美しい場所です

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木のてっぺんにはたわわにみのる若いココナッツの果実が

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収穫したてのココナッツの実
オイルには熟した実を使います

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工場で働くスタッフはみんなイキイキと幸せいっぱいな表情

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ココナッツの内側の白い胚乳
ここからオイルを抽出します

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胚乳は細かく削って圧搾
ていねいな手作業が進みます

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ひとつひとつボトルに詰める
収穫からここまで、その日のうちに

撮影:公文健太郎 文:松本朝美
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